「次の環境」協創コース 開講科目

(1)基礎科目(選択必修)
倫理と環境との関係、環境が及ぼすヒトの発達生理及び心理に及ぼす影響など、従来の環境概念では不十分にしか顧みられなかった環境問題を取り上げ、現代の環境問題に必要とされる視座の拡大を論じます。

科目名科学と良心-「次の環境」を考えるために(2単位)
担当者小原 克博(神学研究科・良心学研究センター)他複数名
概 要本科目は「次の環境」人材育成コース科目の基本科目であり、コースのテーマを有機的に繋ぐプラットフォームとしての役割を果たします。同志社の教育研究の原点である「良心」の視点から、自然科学および人文社会科学を超えて現代科学の課題を抽出し、その課題をめぐって議論を深めていきます。この科目では、分野を越えた議論の楽しさや大切さを感じてもらうことを目指しています。

科目名心理環境科学特論(2単位)
担当者板倉 昭二(赤ちゃん学研究センター)他複数名
概 要人間の心理と環境の関係を、発生、脳科学、発達科学等の科学的視点から包括的に理解するために、赤ちゃんの成長に典型的に見られる心の発達、人の成長・老化のプロセスについて、そのメカニズムと環境との係わりを知ります。本講義では、最新の脳科学研究の知見と照らし合わせながら、人を取り巻く環境との新たな接点を発見し、新しい環境にさらされた人間とその心理の変容の関係を、科学的に解き明かす方法を考えます。

科目名環境リテラシーのための文学特論(2単位)
担当者金津 和美(文学研究科)
概 要地球規模の環境問題が深刻化する現代、欧米では各種の環境保護運動が活発化しています。20 世紀に進展した自然保護運動やエコロジー思想の背景には、ネイチャー・ライティングや環境批評(エコクリティシズム)の成立に見られるような文学を通じて環境意識を醸成する取り組みがありました。本講義では、文学における自然と人との交感によって得られる「気づき」を論じ、人間中心主義の環境への反省を伴った「次の環境」のあり方を問います。

科目名企業経営と良心(2単位)
担当者飯塚 まり(ビジネス研究科)他複数名
概 要新島襄が「ひと一人は大切なり」と語った様に、企業というものも所詮は人間ひとりひとりの集まりです。本科目は同志社の教育研究の原点である「良心」の視点から、世界が直面している課題と企業経営の接点に焦点を当てます。そして、その中で受講者が自分で問いをたて、受講者が企業経営に対して「自分で哲学する=問う」態度を養うためのスタートラインとなることを意図しています。そのため、本授業では、ビジネス倫理、理念やパーパス、CSV(共有価値の創造)、人権を含めた各ステークホルダーとの関係やイシュー(ステークホルダー資本主義を射程に)、ESG、SDGs 等に対する企業経営の動向を押さえ、考察をしていきます。

科目名ダイバーシティ・マネジメント(2単位)
担当者飯塚 まり(ビジネス研究科)
概 要ダイバーシティ・マネジメントは、経営学の中でも、また、経営実践という意味でも、これから発展する領域です。この科目では、とりあえずの「入口」として「表面的な多様性」であるジェンダー、障がいの有無、発達障害と関連の深いニューロダイバーシティ、国籍(外国人)、年齢などのトピックを見ていきます。これらには、人権や人間の尊厳という SDGs とも関連する課題や、社会学的課題、脳神経科学の問題等、実に様々な問題が複雑に絡み合います。それとともに、ダイバーシティ・マネジメントでは、偏見やステレオタイプ、アンコンシャスバイアスなど「自分の知らない自分」の問題にも向き合います。知識は大事ですが、あっという間に陳腐化します。それよりは、授業での分析、議論を通じて「多様性」についての自分なりの洞察を持てれば、それは一生役に立ちます。そして「多様性」に向きあう態度や覚悟を養うことができればと思っています。

(2)地域環境科目(選択必修)
地域学的な環境問題の本質にある宗教、文化、社会制度の違いがどうして発生するのか、イスラム圏を事例として私たちの意識を変える必要があることを学び、グローバルなビジネス展開に伴う課題とその解決ジネス展開に伴う課題とその解決の指針を得ることを目的としています。

科目名現代世界を読み解くためのリテラシー(2単位)
担当者内藤 正典(グローバル・スタディーズ研究科)
概 要現代世界が直面する課題の一つである異なる文化的背景をもつ人びととの共生があります。この講義では、特に、イスラーム世界と西欧世界との共生がなぜ困難なのかに焦点を当て、現代世界の課題に対する基本的な視角を養うことを目指します。この講義は、中東・イスラーム圏でのビジネス展開にとって重要な具体的問題を扱います。

科目名国際紛争・調停の理論と実践(2単位)
担当者高杉 直(法学研究科)
概 要宗教、文化、社会制度の違う当事者間の国際紛争(とくにビジネス上の紛争)を念頭におき、個々の当事者および社会全体にとって最善となる解決へと導く方策について、その理論と技法を研究します。ここで得た知見は、国家間の紛争や国際ビジネス紛争だけでなく、企業、地域社会、学校、家庭などの場における人間関係の調整や揉め事の解決にも役立ちます。

(3)環境技術科目(選択必修)
技術開発がもたらす環境問題の解決のためには、コモンズ(社会共通資本)の思想が重要であることを事例に即して学び、持続的経済目標の達成に貢献する技術革新を可能とする開発手法の基礎を学びます。

科目名「次の環境」特別講義(2単位)
担当者和田 喜彦(経済学研究科)
概 要世界人口は 77 億人を超え、一人当たりの資源消費量も増大しつつあります。結果的に、海洋や陸上の生物たちの生息場所は縮小し、生物多様性は減少し、気候危機と呼ばれる現象も起きています。これらの課題にアプローチするため、エコロジー経済学の基本概念、世界認識から、今、世界で胎動しつつある新たな選択肢について検証します。これによって、真の意味でサステイナブルな文明を構築するための方法を考えます。

科目名SDGsのための知的研究開発手法(2単位)
担当者後藤 琢也(理工学研究科)、石川 正道(高等研究教育院)、小畠 秀和(研究開発推進機構)
概 要現代社会が直面する環境問題を解決するためには「回収・分解・選別・再利用(廃棄)」のサイクルがあらかじめ考慮された技術システムの構築が強く求められています。本科目でとりあげるマネジメント手法は、環境問題を解決するための方策を講じることにとどまらず、人にとって社会にとって居心地の良い技術を提供するためのものであり、自らの研究活動の活性化やキャリア形成に役立ちます。

(4)フューチャーデザイン科目(2単位、必修
環境に係るテーマについて、自然科学的かつ人文科学的な手法を用いて主要課題を抽出・整理し、課題解決へのスキームを参加者と「協創」します。具体的には、今の自分を未来に置くことによって、将来世代の視点に立った技術アイデアを発想し、デザイン思考に基づく新技術プロトタイピングの実習を行います。
※詳細はフューチャーデザイン演習ページを参照

(5)ミッション研究(2単位)
学内の研究者及び学外の研究機関・企業など連携機関と協力して目指すべきミッションを設定し、それを実現するための研究開発を提案します。有望な研究提案については、共同研究契約を結び、共同研究に移行します。